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GameSynth最新版2022リリース!
GameSynthの最新版2022がリリースされました!
プロシージャルサウンドのパイオニアであるこの効果音作成ツールが、このたび大規模アップデートで、より「Bigger(大きく)」「Faster(速く)」「Smarter(賢く)」生まれ変わります。
効果音パッチ大量追加
GameSynthには、ゲームや映像制作向けのプロシージャルサウンドモデル(音の作例)の、
世界最大のコレクションが集約されており、これらはリポジトリと呼ばれています。
このたびリポジトリに、大量の新パッチが追加されました。これにより、様々なジャンルを網羅した、1000以上の高品質サウンドモデルの大規模ライブラリとなりました。
もちろん各サウンドパッチは、大胆な編集も可能。「欲しい音を検索」→「さらに制作物に合うように調整」をスムーズに行えます。サウンド演出の実践的なアイディアやインスピレーションが得られるでしょう。
新モジュール追加
GameSynthには、各種サウンドモデル(粒子、天気、足跡、風切り、衝突・摩擦音など)に加え、モジュール方式でオリジナルに効果音を組み立てられる、自由度の高いビジュアルパッチ環境が搭載されています。
このたび新モジュール(HornやParametricといった発音系、ProfilerやWaveFolderなどのエフェクト系、Drifterなどのコントロール系など)
が加わり、トータルで130以上のモジュールを音作りに活用頂けるようになりました。また、既存モジュールも改善されています。
VoiceFXモデルにも新ラックが登場
VoiceFXモデルにも、新たなエフェクト(Comb Filter、Frequency Shifter、Resonator、Spectral Delay、Stutter、Tubeなど)を追加。モンスター、エイリアン、ロボットといったキャラクターボイスや無線通信などの凝った演出加工に活用できます。
スケッチパッドにも新機能と追加
GameSynthの中心機能として、マウスやペンタブで線を描いて、直感的に音作りを行えるスケッチパッドがあります。このたび、IllustratorやInkscapeで描いたイラストを読み込んで音作りに利用できる「SVGインポート」ほか、「スクリプティングで使える新たな関数」「各種グリッド」が追加されました。
各種制作ツールとの連携も強化
バージョン2022では、ツール連携としてAudacityとGameMaker Studioを新たにサポート。ツールで効果音バリエーションを量産し、それらを一括エクスポートできます。
また、Live2DとGameMaker Studioのアニメーションカーブの読み取りもサポート。「絵の動きにシンクロする音を作り出す」ことができ、カーブ(アニメーション)の変更があった場合でもすぐに対応できます。
※もちろん、下記に示す旧バージョンからのツール連携も健在です。
【エクスポート連携】
Wwise、FMOD Studio、ADX2、Unity、Cocos 2D、Reaper
【アニメーションカーブの読み込み】
Sprite Studio、Spine、Houdini、FXBファイル、Unity、BVHモーションキャプチャデータ
GameSynthに搭載されているModularモデルは、極めて多彩で、自由度の高い効果音作りができるパッチツールです。
このたびModularモデルは、パッチ操作性で多くの改良が施され、他のどのサウンド系パッチツールよりも、効果音を「速く作れる」ようになりました。
【新たなモジュール取り出し画面が登場】
従来の取り出し方法に加え、「モジュールの種類」「名前」「最近使用したもの」「お気に入り」から、欲しいパッチを取り出せるようになりました。
【ワイヤーコンテキストメニュー】
「今のケーブルを切らずにエフェクトを挿入・削除」「似た系統のコントロールに一括接続」など、ケーブルからの操作が行えるようになりました。もちろん従来の「モジュール置換」「未使用モジュールの検出」なども健在です。
【部分プレビュー】
あらゆる地点で部分的な再生が行えるため、全体構造の把握に役立ちます。
【スナップ接続】
目的のピンに繋げやすくなりました。
【クイック視覚分析】
任意のモジュールから、キー1つでアナライザー(画面右下)に接続。音の波形・スペクトル分析をすぐに行えます。
本バージョンより、最先端のAIアルゴリズムによる、強力なサウンド検索機能が登場!目的の効果音パッチ&興味深い効果音パッチを、簡単に探し出せるようになりました。
聴覚的特徴に基づくリポジトリマップが登場
リポジトリ内の全効果音パッチをマップで表示しつつ、「似たような音同士は隣接させる」スマートマップが登場!
たとえば、「遠くで聞こえる爆発音(ゴゥ…ン)を作りたい」→「マップ上を閲覧して検索」→「マップのすぐ近くに、似たような遠雷のパッチ(ゴロロ…)が見つかった」→「この雷パッチも、爆発演出に活用できないだろうか?」
といったインスピレーションに繋がり、サウンド制作の幅が飛躍的に広がります。
wavの類似音を探し当てる検索機能
手持ちのwavをドラッグ&ドロップし、そのwavと似た音のパッチを探し当てる、という検索機能も実装されました。音作りの時短テクニックに使えます。使用モジュールでの検索も可能に
さらにリポジトリで、「特定モジュールを使っているパッチを洗い出す」モジュール検索も行えるようにました。 各モジュールの使い方を習得するのにぴったりです。
ランダムパッチ制作機能も強化
Ctrl+Pを押すごとに、ランダムに効果音を作り出していくアルゴリズムも改善されました。
他にもUCS8.1に対応、ランタイムエクスポートの最適化など、最新版では多くの機能改善が行われています。GameSynthは今後もアップデート無料! ご自身の制作プロジェクトにお役立てください。