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弊社英語ブログのうち、いくつかを日本語翻訳しています。英語ブログはこちら
![DSP Sci-Fi](../../web/images/gamesynth_jp_blog/86.jpg)
DSP Sci-Fiで本格SF映像に音をあてていこう!(前編)
SF系ジャンルの音作りに特化した効果音作成ツールDSP Sci-Fi なら、宇宙船、ブラスター、エイリアン、ロボット、UIなどの実感ある音をパラメーターを調節しながら手軽に作成できます。
SF映像シーンにぴったりの音をあてるプロセスを、2部構成で見ていきましょう。
![GameSynth Engines Plugin video](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/sample.png)
都市の情景音
冒頭の近代都市を見下ろす兵士のシーンです。使用した効果音パッチと解説をまとめます。
環境音_未来都市:都市から離れており、かつ夜の閑静なシーンなので、交通セクション全体を上げ、サイレンをミュートしています。環境音セクションのトーンを高くし、「ホワアン」としたSF的な幻想音に仕上げています。
![GameSynth Engines Plugin video](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/DSPSci-FiBlog01-City-FuturisticCityJP.jpg)
環境音_惑星バイオーム:ビルの屋上の微風を演出しています。パッチで溶岩・水セクションをミュートすれば風音だけが残るので、これを使います。空気・ホイッスルパラメーターを上げ、風のパワーと草木を下げることで、「ヒュオオ…」とした都市の穏やかな風にしています。
※環境音_惑星バイオームはDSP Sci-Fi バージョン1.1で利用できる無料追加パッチの1つで、アップデートはこちらでダウンロードできます。
![GameSynth Engines Plugin video](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/DSPSci-FiBlog02-City-PlanetBiomeJP.jpg)
乗り物_輸送船:少し離れた穏やかな乗り物の通過音を加えています。エンジンのノイズを下げ、風音の厚みを0にしています。
![GameSynth Engines Plugin video](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/DSPSci-FiBlog03-City-TransportShipJP.jpg)
![](http://procedural-audio.com/blog/wp-content/uploads/2021/scifi20211122/DSPSci-FiBlog04-City-ReaperBreakdown.jpg)
DSP Sci-Fiでは乗り物の通過音を簡単に作成できます。他にもスピードバイク、空飛ぶ自動車、パトロールカーを使えば、もっとにぎやかな未来の情景音を簡単に演出できます。
色々な車両が飛び交うシーンなどでは、ピッチやモジュレーションにランダム幅を設けて複数wav書き出しすれば、音のバリエーションを手軽に生成できます。
コントロールルーム
制御室のシーンです。
環境音_指令室:部屋のトーン音を作成。ピコピコ系のパラメーターは後述するパッチと音がぶつかるため、音量を下げています。
![GameSynth Engines Plugin video](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/DSPSci-FiBlog05-UI-BridgeJP.jpg)
インターフェース_選択/クリック:兵士がボタンを押す「ピッピッ」音。多くのパラメーターが用意されており、綿密なUIデザインが可能&いろいろなボタン音を作成できます。
オシレーター音以外をミュートし、かつ若干ディレイを与えて、「ピッ」音を作成しています。また、コン音も追加し、エンベロープ設定をスムーズにすることで、ボタン音に深みを与えています。
また他のボタン音には、確定/キャンセルやズーム/スワイプ音も使い、さらに操作パネルのスイッチセクションの「カチッ」音を加え、物理ボタンのようなタッチを与えています。
![GameSynth Engines Plugin video](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/DSPSci-FiBlog06-UI-BeepsJP.jpg)
生命体_虫系:インターホンから流れてくる声。話し方パラメーターにランダム幅を与え、会話にバリエーションを作っています。
![GameSynth Engines Plugin video](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/DSPSci-FiBlog07-UI-InsectoidJP.jpg)
最後の会話音は、室内のLo-Fiスピーカーを演出するために、別途バンドパスフィルター&リバーブ処理をおこなっています。
設定ウィンドウで外部エディタを選択しておけば、EDIT(編集)ボタンを押すことで、音声波形がAudacityなどの外部音声エディタですぐに開けるので、ポストプロセシング作業に便利です。
![GameSynth Engines Plugin video](http://procedural-audio.com/blog/wp-content/uploads/2021/scifi20211122/DSPSci-FiBlog08-UI-ReaperBreakdown.jpg)
ここまでは、DSP Sci-Fiのさまざまなパッチを使用して、リアリティのある未来的な雰囲気を作り出す方法を見てきました。後編では、ブラスターアクション、爆発、宇宙船など、よりアクティブなシーンを取り上げていきます!
![](../../web/images/gamesynth_jp_blog/scifi/DSPScifi_learn_more_JP.png)
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