トップ Tsugiブログ DSP Fantasyを使って、ダンジョン探索ゲームにサウンド演出を施そう!
2020/06/18

DSP Fantasyを使って、ダンジョン探索ゲームにサウンド演出を施そう!

執筆者オーディオエバンジェリスト・Kevin Doran氏 Tsugiにより原文英語を和訳しています

手軽にファンタジー効果音を創れる効果音作成ツールDSP Fantasyと、さらにReaper(無料で始められるサウンド編集ツール) 搭載のエフェクトを駆使して、ダンジョン探索系ゲームに効果音を実装してみましょう!

Unreal Engineで作ったダンジョンシーンに音を実装した例

ゴウンゴウンとした不気味な地下音

地下ダンジョンの低音の耳鳴りを作るため、まず以下のDSP Fantasyの「風モデル」で風音(ヒュウウ…)を創り出し… 作ったwavをReaperに取り込んで、ローパスフィルター(低音のみ通す機能)とリバーブ(反響音を与える機能)を与えると、以下のようになります。 動画ではさらに、DSP Fantasyの「洞窟モデル」を使って水の滴り(ピチャ…ピチャ…)も加えています。
Unreal Engineでゲームを開発しているなら、ゲーム側で以下のようにランダムノードを使用して水滴をランダムに発音していくと、雰囲気のあるサウンド実装ができるでしょう。 また、DSP Fantasyには以下のようなネズミコウモリなどの動物音モデルも備わっているため、シーンに追加するとより音演出がリッチになるでしょう。

たいまつの炎や魔法の大釜

冒頭のゲームデモでは、壁のたいまつの炎の音(ボオオ…)、魔法の大釜(コポコポ…)の音なども加えています。それぞれDSP Fantasyの「炎モデル」「大釜モデル」によって音を作っています。

DSP Fantasyには、「炎の威力」や「沸騰」など、音を調節できる分かりやすいパラメーターが用意されているため、ゲームシーンを見ながら手軽に音作りを進めていけます。

足音

DSP Fantasyの「足音モデル」では様々な地面の足音を作成できます。たとえば以下のように「木」と「石」の足音を作り、 Reaperでミックスすると、よりバトルキャラクター向けの重厚感のある足音になるでしょう。もしくはDSP Fantasyの「布すれ」(設定次第で、ガシャン…チャリ…と鎧音を出せる)系の音を加えると、鎧をまとった戦士風の足音を演出できます。 ReaperもしくはGameSynthに備わっている各種フィルターやエフェクトをかけていくと、同じ音でもがらっと印象を変えることができます。あらゆるエフェクトを使いこなせるようになると、音演出の幅がさらに広がるでしょう。

Copyright © Tsugi GK. All rights reserved.